dreamer make it come true

 思考は現実化する、というのは本当かもしれないな、と思うときがある。ナポレオン・ヒルはあまり好きではないが、要は、夢は強く願うことで叶う。強く願うことで強く叶える自分が出来てくるからである。無意識下で行動を変え、わがままな人は夢を実現していくものなのかもしれない。


自分の論文執筆と並行して卒業論文集の序文を書かせてもらっている。その中で、このゼミで学んだことをまとめて「総合力」と書いた。無難な言葉づかいをしたというのは否めないが、ある同期の広報担当のゼミ員も募集ポスターでこの言葉を使おうとしていたことに気付く。
僕が初代ゼミ長を務めさせてもらっているこのゼミは、研究テーマ(異文化コミュニケーション)や先生(アメリカ人教授)の担当科目(Verbal Communication)ゆえ帰国子女や留学生などが多く国際色豊かで、ゼミ員も流動的である。僕らの学年から始まったダブル・コア制度で設置されたゼミで、僕がマネジメントコースで経営学のゼミに入っているように、ゼミ員のほとんどはもうひとつのコア、専門分野を持っている。ゼミは、みんなが自らの専門ゼミから、あるいは他の講義、独学から学んだ知識を積極的に持ち寄って議論を進めるといった具合で進んできた。しかしダブル・コアの両立に関して疑問も多く、3年時には5人くらいのゼミ員が一気に辞め、残された僕らは寂しい思いもしたが、その後も留学でいなくなってしまう仲間や半期だけ参加する留学生、徴兵で帰国した仲間、留学から帰って仲間になった者など頻繁に意見の入れ替わりがあった。先輩もいない、伝統もない僕ら1期生はそうしたメンバーの入れ替わりに自然に対応するようになっていったし、そうやって各メンバーの意見が総合されてゼミのカラーが形成されていったと言える。4年生の後期に、先生の奥さんからのプレゼントということで1期生の記念T-シャツを作った。そこに入れた文字は「Synagism(相乗効果)」であり、まさに多様な文化や意見を総合して発展する姿勢が込められた。とは言え、比較的ドライな人間関係であることも事実で、僕もそうだが、他にも居場所を持つゼミ員たちはそこで「友達」を作る必要はない。やはり入室の動機が自身の専門分野学習との相乗効果であるところが大きいため、純粋に(悪い意味でも)勉強だけが目的となりがちで、自然と外資系企業のようなゼミだけの関係になっていった。
一方のコア、マネジメントのゼミでは真逆で、プライベートで付き合う仲間ばかりだし(海外も2回ほど行った)、ゼミも常に和やかな雰囲気で行われる。昨年の論文作成が終わり、皆の就活が終わったころからはゼミを行う意味もあまりなくなったように思う。一緒にいて一番楽しい仲間たちだが、こと学習に対する姿勢では相容れないものがある。


自分でも不思議なくらいに、「様々な要素を持ち合わせた複合体」という自分のスタイルや居場所に気付いたら関わっている。就業するIT業界も、昨年の論文テーマ(広告産業における個人情報集積システム)も、今回の論文テーマ(ICT変遷と互換技術の必要性)も、2つのゼミも。これも好奇心旺盛さから無意識にあっちこっち手を出し続けてきたからなのだろうなと思う。

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