プエルト・エスコンディード サーフマップ

※写真はカリサリーヨ・ポイント
 
プエルト・エスコンディードのサーフポイントマップを日本語で作りました。
https://goo.gl/maps/WwYgvMRZVDk

言わずと知れたサーフィンのメッカ、メキシコはプエルト・エスコンディード(オアハカ州)へトリップしてきた。
プエルト・エスコンディードは超有名なデスティネーションにも関わらず日本語の情報がとても少なく、今回は全て英語とスペイン語で情報収集をした。そして半分は現地で集めた情報。人によってポイントの呼び方が異なったりするし、どれがローカルにとってシークレットポイントなのか分からない為、今回は英語/スペイン語では書かないでおく。

また、10年前に行ったバハ・カリフォルニアへのトリップの記事を読んだ方から未だにコンタクトを頂く事がある。
やはりメキシコが好きだし、もっと日本人のサーファーにも行って欲しいので今後の為にこれを残そうと思った。
バハもとても良かったし、メキシコ以外でも、ジャマイカも西オーストラリアもハワイもバリでもいい波に乗ってきたと思う。
ただ今回の旅はそれも上回るいい波に毎日乗れたと思うのでやはりさすがメッカというだけある。
そして予想以上にサーフィンの幅が広い。つまりプロのビッグウェーバーが世界中から集まる場所でありながら、ビギナーでもとてもサーフィンを始めやすい。実際ポイントによってはロングボードのスクール生がわんさかいて、ビギナー優先だったりする。

少なくともレギュラーウェーブ(筆者はグーフィースタンス)では今回で人生最高の波に乗れたと思っているので、改めてこれまで行った海外サーフトリップをポイント化してみた。
ある程度客観的に評価したらやはりバリは日本人にとっていいですね。笑
※アクセスは日本在住の場合
※混雑はポイントでのサーファー数が少ないほど高い
※気候は気温が高いほど点数が高い/ウェットスーツが必要な場所は3点以下とした
※物価は日本と比較して低いほど点数が高い

勿論どんな旅をしたいか、どんな波が好きか、サーフィン経験、予算、言語スキルによっても何を大事にするかは変わってくるが、自分としてはサーフトリップとして今回のPuerto Escondidoの旅が一番楽しかった。(サーフィン歴11年)
その代わりこれまでの旅で最悪と言えるトラブルも経験したけど(下記サーフポイントマップの「ライトハウス」参照)、
それも旅のスパイスだったりする。今だから言えることかもしれないが夢のような1週間だった。執筆中、自身の旅はまだまだ続いているが今はプエルト・エスコンディードで静かな日々を過ごしている。

前置きが長くなったが最初の1週間で、Puerto Escondido ~ Salina Cruzのメジャーポイントは周れたのでまた来たときの為とこれからここに来る日本人サーファーの為に各ポイントの情報を記す。

▪️サーフポイントの基本情報

一通りはGoogle Mapにまとめたので下記リンクご参照(再掲)。
プエルト・エスコンディード〜サリーナ・クルズのサーフポイントマップ














記事としては主なポイントだけ記載する。

・シカテラビーチ
プエルト・エスコンディードのメインビーチ。
言わずと知れたメキシカンパイプラインの聖地。
ビーチブレイクの恐ろしさを集約したポイント。とにかく早いしサイズ問わず急に掘れるのでいつでもチュービー。
肩くらいのサイズもしばしばあるが基本的にワイドでとにかく早いので上級者向け。
・ラ・プンタ
シカテラビーチの延長のレフトブレーク。
この近辺では数少ないレフトかつマシンブレークで常に綺麗に繋がる波だが、
スクールを常にやっているので前乗り天国。常に混雑。但し、本当に波はいい。
中級者であれば潮の下がり目のローカル/エキスパートがいない時間が狙い目。
・カリサリーヨ
湾になっていて左側はビギナー向けのレフト、右側はローカル/中上級者向けのライト。
風を避けるのえサイズが張ればとてもメローで面ツルのブレイクとなる。
・チャカウア
プエルト・エスコンディード西側の国立公園の中のポイントで、車でアクセスできない。
個人的(サーフィン歴10年のグーフィーライダーです)には人生で一番いいグーフィーに乗れて、感無量でした。但し、クラゲ等が多く(11月上旬)、この後一週間痒みと腫れに悩まされました。(でも波に比べたら大した問題ではありません。)
詳細は下記交通参照。

▪️交通
出来ればレンタカーが一番楽。自分は空港で借りて、7日間で少し値切ってMXN2,100(約30,000円)だった。レンタルバイクはラ・プンタ周辺にあるらしいが、1日MXN500(約3,500円)と高めらしい。因みにシカテラ・ビーチの端でバギー(ATV)も借りられる。メキシコ人はこういったオフロードのレジャービークルが好きだ。
タクシーでもカリツァリーヨ〜ラ・プンタ周辺ならば片道MXN35~50(350円前後)なので、サーフボードを突っ込んで(この辺のタクシーは慣れているのでセダンでもボード可能)気軽に移動可能。ラ・プンタ、シカテラ周辺は流しのタクシーも常に通るので帰りも拾える。
但しチャカウアは船も必要だし船着場(空港から約1時間)の交渉も英語では難しいのでガイドを雇うのがベスト。カリツァリーヨのローカルに訊けばおそらく行ける。自分の時は一人MXN150(約10,000円)だった。片道3時間くらいかかるので、丸一日(早朝集合〜夕方解散)見た方が良い。

▪️買い物、食事
安いと思う。やはり買う場所によるがバリくらいの感覚。
ビールは店で買えば1本MXN15(約100円)、店で飲めばMXN30~60(約210~450円)くらい。
キッチン付きのホテルも多く、スーパーもたくさんあるので自炊できるが、タケリーヤ(街中のタコス屋)で食べた方が安上がりだったりする。
因みにここはオアハカ州なのでテキーラではなくメスカルの土地。
※原料と製法は同じでもテキーラと呼べる地域にオアハカ州は含まれておらず、メスカルという名で販売している。(筆者はテキーラマエストロ保有)
マルガリータもメスカルベースが多い。
クレジットカードは、シカテラ・ビーチの一部のレストラン、大型スーパー、ホテルくらいでしか使えず、現金がメイン。
また、チップ(スペイン語で「プロピーナ」)文化。
アメリカと同じ感覚でチップを払えば問題ない。
中華料理屋が2件あり、美味しいので米が食べたくなったらこちらへ。

▪️文化
人が優しい。メキシコは4回目だが、人に嫌な思いをしたことがない。
前述のサーフスポット評価で文化ポイントも加味すればバリより上回ったと思う。
スーパーなどで時間感覚の違いを感じてイライラすることはあるが、経済を超えた社会的な余裕がこの土地にはあるような気がする。多くの人が損得抜きに助けてくれたことが何度あったことか。
歴史的には稀に見る悲劇(歴史とは常に人が死ぬことであるが)の国だが、国外の敵に苦しんだと同じくらい、国内で常に葛藤し、内なる戦いを続けてきた国でもある。
クレバーとは思わないが真面目で気さくな人が多い。
よく日本人に訊かれるが陽気な人はあまりいない。ただし遊びに本気で、お祭り大好き。田舎町だがお祭りではフジロック並みの巨大ステージが1日で立てられる。

▪️在住日本人
日本人は少ない。私が知っている限り3人。
そのうちの一人、MihokoさんはLincolnの(Playa Carizzarilloの入り口より奥)指圧マッサージ屋をやっている。
>>> Instagram
在住20年くらいでとても気さくな方なので、気が向いたらマッサージがてら訪ねてみてもいいかと。1hでMXN600(約4,000円)。
因みに彼女は坂口憲二の番組企画「この夏は忘れない」で彼がプエルト・エスコンディドを訪ねた時に会った人(当時はシカテラ・ビーチでレストランをしていた)。
個人的には中学生の時から見ていたので偶然ビーチでお会いできて感動した。
また、手前の日本食レストランにも日本人の方がいる。(筆者はお会いしていない)


以下は余談。

プエルト・エスコンディードは欧米人のリゾート。
サーフィンに限らず、欧米人は本当に色んなところに行く。メキシコでは英語はほとんど通じないのだが、砂漠の果ての村に行っても、やはりサーファーと出会うと英語を話せる人が多い。これはアメリカ人サーファーがすでに開拓しているからであり、1960年代からそうだ。

別に欧米人が行きたいところに真似して日本人の存在感を出せというのではなく、やはりメキシコが好きだし、日本人が行かないのはもったいないなというのが率直な思い。

昨今働き方改革などとトレンドになっているが遅かれ早かれ労働や休暇に対する考え方は段々と変わっていき、日本でも多くの職種で長期休暇を取れるようになっていくのだと思う。(尤も日本ではまだまだかかりそうだが)
それにより往復二日〜三日かかるような遠い中南米やアフリカなどでも学生だけでなく段々とフルタイムワーカーの日本人が行けるようになると思う。
そうなった時にもっとお金を使って「いつか行ってみたい」を実現してほしい。メキシコでなくても、遠くて行けないけど、写真集で見た、いつか行ってみたい場所みたいなのは多くの人が持ってるんじゃないだろうか。

初めての場所で初めてのことをする時は、リサーチ力は必要だしスケジュール管理やホテル、航空券、車などの予約管理などなかなか神経を使うこともある。
本気で遊ぶ為にはわりと頑張る必要がある。
ただ頑張って本気で遊ぶ人が増えたら、
世の中もう少し明るくなるんじゃないかなと少し思いました。

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