サーフィンについて



 先日、Jamaicaでサーフボードを手放してきた。千葉の家も出たし、次いつ海に行けるかはわからない。勘違いしないでくれ。俺はサーフィンはやめない。またいつか海に向かうし、それは明日かもしれないし1年後かもしれない。そして死ぬまで海は俺の居場所のひとつだと思う。サーフトリップにも行く。またあの大きな荷物で旅に出る。
 サーフィンをする奴が偉いとかいう意識はもうなくなった。結局のところ終わりのないトンネルで、実はそこを進んでるときが楽しい。トンネルを抜けることが目的ではないことに気がついたから。あいつはサーフィンやめちまっただとか、海も行かないで何してんだとか、もうそんなことを言い合うようなレベルは抜けた。俺もこの先そうやって揶揄されるんだろう。サーファーという称号は与えられなくなるだろう。だが、それが与えられるものである時代は俺の中で終わった。また、たまに海に行くだろう。そしてブランクに落ち込んだりするだろうが、その時の波を楽しんで、「サーフィンに出会ってよかった」とまた思うだろう。そんな自信を、海から離れた丘の上で感じた。
先に海から離れた奴は、今一生懸命仕事の勉強をしてる。別の奴は家庭を持ってがんばって支えてる。そして俺が憧れた先輩はしばらく違う世界へ行くための勉強に取り掛かると言った。みんな海だけじゃ生きられないんだ。だから海で彼らに出会えたことは最高の宝だし、またいつか一緒にサーフィンしようぜって思う。


言わなくていいことかもしれないけど、こうやって自分のものにした実感があるから、また海に向かうだろうって自分でも思うから、ひとまず、もっと大変な人生に俺は取り掛かるよ。


From Surfin Life

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